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北京オリンピック開会式の矛盾

イベントを作るに当たって、エコだ、省エネだ、リサイクルだ、経費削減だと世界の情勢が流れている中で張 芸謀(チャン・イーモウ)の演出はどこまでもド派手で、煌びやかだった。

まるで経費なんて決まってないような豪華絢爛なお金の使い方。湯水の如くとはこういうことを言うのだろう。
中国の歴史と力を世界に誇示する絶好の場所、最高の機会だったと言える。
こういうイベントはやはり胸が躍るし血が騒ぐ。嫌いではない。

だが、物語が進行していくうちに、世界平和とか共存とか子供たちの幸せを唱えだす。
まるで馬鹿げた絵空事に気持ちが冷めていくのを感じてしまう。

派手な開会式の裏で世界中ではたくさんの子供たちが飢えで死んでいってる。
胡錦濤の笑顔はたくさんの犠牲の上に成り立っているのだ。
花火一発減らすだけで、演目を10分短くするだけで、世界中にどれだけの食糧や教育を配給出来るんだろうか。

何万発という無駄な花火を打ち上げた後に子供たちの平和をアピールするのは欺瞞でしかない。
無駄なら無駄なりに、ただただ派手さを極めた方が中国らしくて良かったと思うのだ。
by ricayaa | 2008-08-09 12:10


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