SHORTS SHORTS FILM FESTIVALも今年で10年目だそうである。
僕は3年前から毎年拝見させて頂いているが、今年は例年に無く秀作のオンパレードだった。
この、大会は毎年、深夜12:00から行なわれ、通常の僕ならとっくにベッドに入っている時間帯だから、ある種、睡魔との戦いのようなものでもある。
たぶん、殆どの作品を僕はおぼろげの中で見ている。そんな中でも、僕の脳みそにビンタを食らわし、しっかりと見させてくれた作品は一つだけだった。
「SNOWMAN THEORY」島田英二監督
この作品はいい。きちんとしたショートフィルムだったし、抜き加減もなかなか良かった。
思うに、ショートの場合は秀作=見させてくれるとは限らない。
アングルひとつとっても考えに考えた事は分かるし、思いもしっかりと感じ取れる事ができる。しかし、殆どが面白くないのだ。
ショートに必要なものは強烈なブンブン回しのパンチだ。
綺麗になればなるほどつまらない。
ショートはショートなのだ。30秒のCMでもないし、2時間の映画でもない。
まるで、2時間の映画のちょっと長めの予告編のような映画ばっかりで収穫は前記した「snowman....」だけであった。
ショートは秀作だから良い訳ではない。粗くても強烈なパンチ一発あればいい。
来年はそのような作品が一つでも増える事を期待する。
ていうか、俺が撮ればいいのか。
というわけで、クランクインまであと3週間。
大量の酷評に塗れる様な作品を俺はぶつけてみせる。