佐々木孫悟空の単独LIVEは成功して当然だろう。
彼がこの日に賭ける並々ならぬ情熱は最後までお客さんたちを釘付けにしていた。
虫を食う・・・という気持ち悪い事、グロイ事をエンターテイメントの舞台に乗っけてはたしてうまくいくのか・・・
勿論、僕は彼とのプライベートでの親交を通して期待もあったが、一抹の不安もあった。
しかし、リハーサルから見させてもらってその不安は瞬く間に解消した。
彼の演出の細かさは鬼気迫るものさえ感じさせた。音、照明、小道具・・・そういったものを駆使して気持ち悪く仕上げていく。しかも、心に響く気持ち悪さ・・・気持ち悪さ・・・気持ち悪さ・・・
畳み込まれる演目の数々で最後のエンディングでは遂には爽快さすら感じさせてしまう。
感覚に麻痺するという客のボルテージを逆手に取るという彼のセンスには脱帽した。
彼は世界を狙うらしい。きっと、そう遠くはないだろう。