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《映像はロックだ!108》あぜ道のダンディ

いろいろある。
まず、桃子の友達の優子の存在意義が分からない。何故、援交をやらなければ縁を切ると桃子を唆(そそのか)すのか?
ゲーセンでのサラリーマンと優子の援交の商談?シーンも余計。あそこは桃子目線に留めた方が二人の関係性が引き立つ。
あと、耕太が自分の母親をばばあという意味も分からない。そのくせ、ちゃんと家に帰って母親の料理を食べてるし、俊也を「ばばあの飯、食いに来ないか?」と誘う辺りも首を傾げてしまう。
その辺の一貫性の無さはこの映画の中で随所に見受けられ、鯔の詰まり、【君と歩こう】や【川の底からこんにちは】等で好評を得た監督が突貫で脚本を仕上げた感がありありと伺う事が出来るのだ。
つまり、人物設定が固まっていないのだ。それが脇だけならまだしも、主人公の宮田純一にまで及んでしまっている。
男でありたい、ダンディでありたいと言っているのに息子にゲームを買い、ご機嫌をとろうとしたり、娘とプリクラを撮ろうとする辺りはもはやこの男は何がしたいんだという思いに駆られる。
挙句、この子供たちは実は巷の親子以上に父親の事を思ういい子だったりするから、結局、父親の一人相撲の話しだったのかと気付く頃にはこの映画の価値がゼロだと確信してしまうのだ。
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by ricayaa | 2011-07-17 18:11 | 映像はロックだ!


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