人生の年月を重ねる毎に初めて経験するという、言わば、期待だったり不安だったり絶望だったりすることが少なくなっていくわけだけど、今日、出来れば避けて通りたい初体験に遭遇した。
それは、
「ブロック注射」
そう、数ある注射の中でも群を抜いて痛いとされる、武藤のドラゴンスクリューよりもハンセンのウェスタンラリアットよりもブッチャーの地獄突きよりもガツンと来るという噂の、例のあいつだ。
なんたって、脊髄に直接ぶっ刺しちゃう訳だから、その瞬間の自分の理性なんて100ccの溶液入りの注射器によって物の見事に吹っ飛ぶ。
これは、痛い!
「ブロック注射」
この単語一つが僕に恐怖心を植え付けるまで20秒と掛からなかった。
丁度、お尻の上の突起部分から注入するんだけど、その時間の長いこと、重いこと・・・・
その昔、僕はブルーザー・ブロディに追いかけられたことがあった。
本気泣きしていても彼は容赦なかった。
この経験が、僕の人生の恐怖体験第1位だったけど、本日、この「ブロック注射」が1位となった。
嗚呼、恐ろしや、「ブロック注射」。