人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ODA論

日本国のODA出資額は世界で第5位らしい。
しかし、同時に、道路・年金等を押さえ「減らすべき予算」第1位にランク・インし続けており国民からの削減圧力にさらされているのも事実だ。

このODAはお金を出す側と貰う側でもその意味が大きく異なるのが特徴。
本来ならば、(困ってる国)を(困っていない国)が援助するという基本原則があるはずだが実状はどうも違う。

まず、日本が累積総額で一番援助している国は中国である。
しかし、中国側の心情は「感謝」ではなく「評価」となっている。
つまり、中国にたくさんお金をあげますから取引もたくさんお願いしますねという年貢の様な意味合いが中国に対してのODAだ。
実際、日本からODAを貰っておいて他国にODAを出すという不条理が罷(まか)り通っている。
日本政府の一部はオリンピックまでという期限を謳っているが、ならば貿易取引もやめましょうか、というのが中国の言い分。
完全に足元を見られている。

次に多いのがアフリカ諸国。しかし、このアフリカに対するODAもまた、基本原則とはずれている。
アフリカから多く輸入しているのはコーヒー豆や、今ならレアメタルが注目されているが、例えばそのレアメタルを採掘している現地の労働者に支払われる賃金は1円2円レベル。
そこから、不当に仲介量が搾取され日本で販売される頃には100倍にも1000倍にも10000倍にも上がる。
その流れの中で、ちょっと儲けすぎましたから返します・・・というお金がアフリカ側から見えるODAの意味だ。この見解は当たっていると思う。

しかし、日本人はあまりそういうことを知らない。
ODAというと国間は完全に上から目線になるから実状を知ると見解が狂ってきてしまう。

いっそ、ODAなんて言葉は撤廃した方がいい。
ついでにオリンピックも出なくていいんじゃないかって思う。
実際、中国もそれどころじゃないだろ。
by ricayaa | 2008-05-30 16:17


<< 愛すべきクレージーどもの宴 7月26日(土)人類滅亡の危機!! >>