雲が東京を包み込んで、じっとりとした湿気が身体に纏わりついてくる。
今日は一日中、脚本を書くことに専念しよう。
自分で脚本を書いてると、やはりラストシーンの難しさが付きまとう。
ラストシーンは映画の中で、最も重要な部分だ。個人的には1時間55分間、ダラダラと進行していき、最後の5分で勝負するというスタンスの映画が好きだ。
眠りかけた脳みそを無理やり拡散させちゃうようなラストは理想だし、また、そういう映画は数少ない。
過去に作られた限りない数の映画の中で「ゴッドファーザー」を超えるラストシーンは無い。あの、扉が閉まるタイミングが0.5秒でも違っていたら世代を超えた名作にはならなかっただろうし、心にも残らなかったと思う。
最近の日本映画なら「ヨコハマメリー」のラストシーンは圧巻だった。
また、手前味噌になるが「ちゃんこ」のラストシーンだって心に届く絵と思う。
さあ、僕自身は、どんなラストシーンを作れるだろうか!?
ただただ、ひたすら、映画と向き合って考える。